特別講義「モネ、ホイッスラー、シニャックの描くヴェネツィア」
3年連続して静岡県立美術館から貴家映子氏をお招きして、開催予定の展覧会や県立美術館そのもの、また学芸員という仕事について語っていただきます。
日時:2024年7月5日(金)10:40〜12:10 場所:静岡県立大学国際関係学部棟3107講義室&Zoom 講師:貴家 映子 氏(静岡県立美術館主任学芸員 |
講義の概要
7月27日(土)から静岡県立美術館にて開催される展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」に関連づけた特別講義です。この展覧会では、ほぼ18世紀を生きたイタリアの人カナレット(1697-1768)にくわえて19世紀から20世紀までのイギリスやフランスの作家をとりあげる展示室があります。カナレットに言及しつつ、むしろ、あとの時代の作家たち、とくに、フランスを中心にお話していただく講義です。
具体的には、クロード・モネ、ジェイムズ・ホイッスラー、ポール・シニャックらが講義に登場する予定です。シニャックは、イギリスのラファエロ前派を評価したジョン・ラスキンに大きな影響をうけており、彼のヴェネツィア行きの背景には、ラスキンの思想やJ・M・ターナーの作品も大いに関係していると思われます。 イギリスの影響下で制作されたヴェネツィアの絵ともいえるものでしょう。なお、展覧会では、イギリスの画家としてはシッカートやボニントンが登場します。もちろん、カナレットが描いたイギリスの風景も複数が展示されます。
特別講義は学部の授業「英米文化論A」のなかでおこなわれます。通常もハイブリッド形式(講義室での対面授業とオンラインでの遠隔授業)を採用しておりますので、遠隔での参加をご希望の方は栗田和典までお問いあわせいただければさいわいです。